にそべげ

個人の感想です。

8月まとめ

8月はゼノブレイド3でほぼ終わってしまった。 ゼノブレイドシリーズの修正というだけあってボリュームがすごかった。

ゼノブレイド3

ゼノブレイド1,2の集大成という前振りででたゼノブレイドシリーズ三作目。 総評としては期待したほどではなく、悪いわけでは無いが全体的に密度の薄さが目立つ作品だった。

ストーリー

これまでのゼノブレイドというと自分が評価していたのは主にストーリーと戦闘システムだったのだが、 本作ではそのストーリーに特に面白さを感じなかった。

これまでのゼノブレイドシリーズだと物語を大きく動かす、また意外性のある展開が複数回はEDまでにあったのだが、 本作だとそういった展開ほとんどなく特に中盤くらいはほぼ想像通りの展開且つその演出も全体的に淡々としていて面白さを感じられなかった。 またストーリームービーの挿入ポイントが非常に多く少し何かをするたびに毎回数分のムービーを見る状態になる。さらにムービーの内容についてもどうでもよい部分までご丁寧にムービーで見させられるのでテンポが非常に悪くストーリーをすすめるのが退屈に感じた。

中盤の終わりから終盤にかけてはそれまでの伏線を回収する怒涛の展開があったりと面白い部分はあったのだが、 全体のプレイ時間を考えるとその時間はかなり短い。 さらに問題なのが未回収の伏線も多くEDを見ても不明点が多く残るため、EDまで見てもこれでおわり?という感想になりそこまで満足できなかった*1。そのためストーリー全体として評価すると正直期待外れという感想になってしまった。

キャラクター

キャラクターは味方陣営についてはそれぞれキャラクターが立っており、メインキャラ以外の仲間になるキャラクターについてもサブクエストという形で掘り下げされていたりするので全体的に魅力的なキャラクターが多い*2

逆に敵陣営についてはほぼ掘り下げはなく魅力的なキャラクターはほとんどいない。 まず敵陣営については狙っているのだろうがキャラクターが使い捨てのように多数登場する割には極少数のキャラクターしか掘り下げは行われない。道中に必要なゲームのボスという役割を全うさせるためだけの存在でしかない。 そんな記号的な幹部達を倒していくのが本作の中盤までのメインストーリーなので特に中盤はストーリームービーをみるのがかなり退屈だった*3

戦闘

戦闘についてはキャラクターが7人PT全員で同時に戦闘を行うようになり、さらに各キャラクターにクラスやロールといった概念が明確にできて前作よりもさらに戦略的にも深みや面白さが増した。しかしプレイヤーが操作するキャラクターは結局一人であり7PTになった都合でプレイヤーの操作が戦闘に及ぼす影響というのが小さくなり、戦闘中にプレイヤーが操作する面白さを感じにくくなってしまった*4

もちろんプレイヤーがキャラクターを操作する意義はないわけでは無いが、ただ敵を倒すという観点だけでいうなら大局に影響を与えうる戦闘時の操作というのはチェインアタック、インタリンク*5の発動タイミングくらいでそれ以外はすべてCPUに任せても戦局は大きく変わらない*6

全体的に戦闘時にどうキャラクターを操作するかというよりは、どういったPT編成にするかという準備の部分が大切な戦闘システムになっている印象であり、戦闘についてもゲームをしているというか戦闘を見ているという印象を強く感じた。

特にチェインアタックは操作内容自体は単調なものであり、演出時間が長いせいでテンポが非常に悪く戦闘は見ているだけという印象をより強くもつ要素になってしまった*7。 これまで挙げた点は好みの差がかなりでる部分なので今作の戦闘システムは悪いとは思わないが、個人的にはそれほど面白みを感じない戦闘システムという印象だった。

総評

個人的に期待していたストーリー、戦闘についてはいまいちという評価だった。しかしそれ以外の広大なフィールドマップの探索要素や膨大なアイテムのコレクションや付随する収集系クエスト、ユニークモンスターなどのこれまでのゼノブレイドシリーズでお馴染みの膨大なやりこみ要素はふんだんにある。仲間になる多くのキャラクター達についてもそれぞれ専用のクエストが用意されていてキャラゲーとしてみるとかなり丁寧に作られている。

そういった圧倒的な物量についてはたしかに素晴らしいし制作陣としても力を入れた部分なのだろうが、個人的には端的に言うと物量に対しての密度が薄いというのが本作全体の所感だった。期待していたストーリー、戦闘についても本作はあまりピンとこなかったので、もう次回作は発売日に買わなくてもいいかなという感想。

VVVVVV

昔ながらの2Dプラットフォーマー。 宇宙区間で不慮の事故で遭難してしまった宇宙船乗組員を救い出すのが目的。 宇宙区間故の上下がひっくり返ったりと重力の方向が一定ではなく、ステージ攻略や探索にも重力の方向を意識してアクションする必要があるのが難しい。 少々高難易度なアクションを要求するが探索する空間は小規模なので、それほど時間もかからずクリアはできた。 レベルデザインも悪くなく小規模ながらも割とまとまっていた良作。

Despotism 3k

AIが支配する世界で人を繁殖、働かせることでエネルギーを生み出すリソース管理ゲーム 人にはそれぞれ体力が設定されているのでむやみに働かせすぎても死んでしまう。 適度に休ませつつも働かせたりケガや老齢になり必要なくなった人間は溶かしてエネルギーに変換したするのが重要になる。 また各種イベントでミュータントに進化したり、脱走したり流行病で死んだりと様々なトラブルが発生するのでそれに対処もする必要がある。 テーマからしてそうだが、ブラックユーモアの塊のようなゲームなのでそういうのが苦手な人はやらないほうがいいだろう。 またこのゲーム自体はかなり難易度が高めなのでこの手のリソース管理ゲームが苦手な人はかなり苦戦を強いられるだろう。 そしてこの手のゲームが不得意な自分は案の定クリアならず。悪くはないゲームなのだがちょっと自分には難しいゲームだった。 逆にリソース管理ゲームが得意な人にはなかなか面白いゲームなのではないかと思う。

*1:DLCで回収するのだろうがもうちょっと本作だけで完結してほしい

*2:一部キャラクターのサブクエストについてはメインクエストでやれという内容のものも多い

*3:展開だけでなく主人公側も毎回似たようなことを喋るので真剣に見る気にならない

*4:もしかしたら慣れたらキャラクターをスイッチしまくるのが想定の遊び方かもしれないが・・操作体系的にそんなようにも見えない

*5:それぞれ大ダメージを与える大技に該当する。実際は付随してPT全体の回復、または一定時間敵の攻撃を無効化する効果もあるため全滅回避のための緊急回避手段として使われるケースも多い

*6:アクション中は絶対回避状態になるスキル等あるので、プレイヤー操作とCPU操作で生存率が変わったりはするのだが、それでもせいぜい7人PTのうちの1人が動きが良くなるだけで大局には大きく影響しない

*7:威力的には強いのだが退屈なのと演出をみるのが面倒であまり使いたくなかった