にそべげ

個人の感想です。

9月まとめ

Disco Elysium

Game of the Year 2019を獲得した名作。ついに日本語化されたというので遊んでみた。 ゲームシステムとしてはTRPGに近いゲームであり、初めに好きな能力値にスキルポイントを割り振り、すべてのイベントは能力値とダイスの目次第でその成否が決定する。

主人公は自分の名前含めて全ての記憶を忘れてしまった刑事。同僚の刑事キムと共に担当していたという殺人事件の謎を追っていくというストーリー。 このゲームの最も特徴的な要素の一つとして、圧倒的なテキスト量があり主人公の事細かな状態やそれまでの行動の過程に応じて事細かにしゃべる内容が変化する。*1 基本的にはテキストをかなり読ませるゲームであり、さらにその内容は多数の専門用語が容赦なくでてくる上に場合によってはその専門用語の解説もゲーム内で一切されないこともプレイ次第ではありうる。 文字を読むのが苦手なタイプ、意味不明な単語が出てもある程度自分で推測したり、我慢できる人でないとまったくお勧めできないゲームではある。

本作はそのテキスト量に比例してイベントの数もかなり膨大にわたり、何か一つの目標を達成するにもいくつものルートが用意されている。 どのルートで攻略するかはプレイヤーのスキルポイント割り振り、またダイスロールの目次第でも変わるので、プレイヤーによってかなりプレイ感覚は変わることになるだろう。

このゲームで個人的には一番惹かれたのはメインである殺人事件や主人公の記憶よりもその世界そのものだった。 このDisco Elysiumの世界は当初想像していたよりもかなり入り組んだ仕組みの世界であり、 また全てではないがその世界の秘密の一部を見ただけでもかなり濃いバックグラウンドがある世界に思えた。 自分はひとまず一周してエンディングを見たが、当然ながら世界の謎そのものや細かいイベントの数々はまだ謎の部分も多い。 このゲームはマルチエンディングのようでもあるので、時間がある時にまた別のルートで攻略するのもいいかなとは思っている。

スプラトゥーン3

日本でマイナーだった対戦TPSを一般的なジャンルにのし上げてしまった国民的ゲームスプラトゥーンの三作目。 基本的なゲームルールは2からそのままに新武器の追加と武器バランスの調整やUIの変更などが今作の大きな要素*2。 巷ではスプラトゥーン2.5とも揶揄されているが、あながち間違った表現ではないかなと自分も思う。2->3となったことで何か大きく変わったという要素は実はない。 初代スプラトゥーンからスプラトゥーン2になったときにはゲームハードの移行、PVEであるサーモンランの追加などがあったが、3ではこの手の追加要素がせいぜいナワバトラーというミニゲーム程度なのが印象として良くなかったのだろう。*3 しかし良い意味でもゲーム内容は変わらずスプラトゥーンではあったので、その点ではわりと満足ではあった。 ただしスプラトゥーン2には見られない通信エラーが多発している印象はあるので、ここを早いところ修正してもらいたいところ。

*1:2019年あたりではこの圧倒的なテキスト量のため多言語対応は難しいのではと言われていた。

*2:それだけではなく一人プレイモードは新しいストーリが用意されていたり、サーモンランにも新要素はある

*3:3ではトリカラバトルという新ルールもあるが、フェス時限定のルールであるのと前評判がよろしくなかったために調整中の状態になってしまったためほとんどできず影が薄かった