1月まとめ
7 Days to End with You
表現が難しいが敢えて書くなら言語解読アドベンチャー。 記憶を失った主人公が言葉の通じない女性に介抱されるところから物語は始まる。 女性の言葉を理解することで自身のこと、介抱してくれた女性の謎、また世界のことを知る。
主人公は彼女の話す言葉の単語だけは正確に聞き取れるので*1、その単語が何を指すのかを場面や文脈から類推して単語辞書を少しずつ完成させていく。 単語辞書はプレイヤーの自由記述で作れるので、プレイヤーの単語辞書の作り方次第ではある場面では適切と思われた単語が、別の場面ではとんでもない内容になったりするのが面白い。 ゲーム開始時は単語が一つもわからないので、何もわからないが少しずつ辞書を埋めていくことでぼんやりとストーリはわかるようになっている。
ゲームとしては全ての単語を理解できなくてもなんとなくのストーリーは理解できるように作られているが 全てのEDや細かい裏設定を理解にするはかなり正しく単語を把握できてないんと到達できない作りになっている。 筆者は自力では正確な単語辞書を作れなかったので最終的には答えを見てしまったが、ストーリー自体は思っていた通りの内容だった。 正確な単語辞書を作ろうとするとそれなりに想像力や細かい注意力が必要になるが、言語解読というオリジナリティのあるゲーム性とストーリーは新鮮で面白いのでおすすめ。
NEEDBY GIRL OVERDOSE
少しお薬を多めに飲みがちな彼女あめちゃんをスーパー配信者の超天ちゃんとしてプロデュースするゲーム。
彼女は体力、メンタルともに強くはないので、彼氏であるプレイヤーが管理しないと配信者をやめたり、彼氏に愛想を尽かしてどこかに消えてしまう。いかに彼女の体調をメンタルを維持して配信を継続させファンを獲得していくかというのがゲーム性になる。
面白いのがこのゲームでは多数のイベント、エンディングが用意されており、 現代のネット上の承認欲求に飢えすぎた女性についてのこれでもかというほど描画してくるところ。例えば彼女はLINEを定期的に送ってくるが、それに反応しないと怒ってどこかに消えてしまうし、限界が来るとリストカットしだしたり、最悪薬にハマりすぎて電波を受信しはじめたりとどうしようもないイベントあるいはエンディングがある。
ゲーム開始時にこのゲームはフィクションであるということを強調してくるのだが、これほど現代のネット、SNSの闇要素を詰め込んだゲームというのはありそうであまりなかった。
筆者としてはそのなかで真ED?ともいえるEDの一つの演出がゲーム的にもメタ的な意味合いとしても感心させられるものだった。*2
実際のところゲーム性はそこまで深くはないので自力で全EDを見ようとするとしんどいが、ある程度満足したら攻略サイトを見るなりしてでもいいので全EDを全部見てみてほしい。それほどに多様なEDが用意されている。
純粋なゲームというよりノベルゲーとしておすすめの一作。
グランディア HDリマスター
往年の名作グランディアのリマスター。実はグランディア2,X,3はやっていたので唯一やっていなかったグランディア。地味に心残りだったのでプレイ。
物語としては冒険にあこがれる主人公ジャスティンが各地を冒険する中で仲間と出会い古代文明の謎を解き世界の滅亡を食い止めるというまさにテンプレのような内容なのだが、演出やキャラクターの魅力もあって先が読めても楽しめた。
近年のJRPGが少し内容がダークだったり、ひねったような内容のものが多くなってきている中で、ここまでどストレートな冒険活劇というのは却って新鮮で非常におもしろかった。
戦闘システムもただのコマンド形式のRPGではなく攻撃、防御の発動タイミングを予測したり、敵味方の位置取りを考えての特技の使用、行動キャンセルなど伊戦略的な面白さがある。*3 現代基準で見れば荒いもののベースとしては大変良くできたシステムなので、戦闘テンポが悪い以外はそこまで気にならなかった。*4
グランディア3がアレな感じで死んでしまったシリーズだが*5、戦闘システムはやはり素晴らしい作品なので、何かの拍子にグランディア4とかでないかなと思ってしまう。とはいえ聖剣伝説4みたいに出されても困るが・・・
Neon White
3Dアクションプラットフォーマーのタイムアタックゲーム。 3Dアクションプラットフォーマーではあるのだが、ゲーム性として重視されているのはゴールそのものよりも、通常はやりこみといわれるタイムアタック。 その点ではこれまでありそうであまりなかったタイプのゲーム。
ストーリーはあるにはあるのだが、その内容はかなり独特であまり魅力もない。 ただ3Dアクションプラットフォーマーとしてのレベルバランスはよくできていて、特にタイムアタックやステージ内に隠されたアイテムを見つけるためには、ステージの理解、特殊能力の発動の場所、タイミングを下がりたりパズル的な側面も多く、ただのアクションゲームだけで終わらない面白さがある。
というわけでそこそこ面白かったのだが、途中から同じことに繰り返しになっている感じがしてやめてしまった。最初からステージの全要素コンプリートしながら進めたのが良くなかったのと、ストーリーがもうちょっとモチベーションになったら続いたかも。
Warlander
20 vs 20での多人数pvpが楽しめる中世の城落としをモチーフにした戦争ゲーム。 プレイヤーは2つのチームに分かれて相手国の城の奥にあるコアを破壊すれば勝利。
城に潜入するには門を破壊したり壁に梯子をかけて侵入する必要があるが、敵陣へのワープポイント、門を破壊するための攻城兵器、逆の城の防衛の罠や大砲等の設備もある。直接のプレイヤー同士の戦闘だけでなく、各種設備の建築、修理などの要素も重要になる。
ゲームとしては多人数のチームpvpなので一人一人の責任は軽い。お祭り騒ぎのように適当に敵陣に突っ込み死んで遊ぶ分には楽しい。 ただし、少しでも真面目に勝ちを意識すると歯がゆい点が多い。 発売直後ゆえに人によって知識のばらつきが多きがかなり大きく、リーダーがからも支持もわかりにくい。 またキャラクターには永続的な成長要素があり、キャラクターが成長できているプレイヤーかどうかで大きな戦力差が発生している。 初心者とある程度成長したプレイヤー同士でも現状はマッチングしてしまっているようなので、今後発売から時間が経過するほど、この差は決定的になるだろう。
さらっと遊ぶ分には面白かったが、自分がコントロールできない要素で決着がつくのがだんだん耐えられなかったのでリタイア。