Risk of Rain2 感想
すげー今更だが、以前から気になっていたRisk of Rain 2がsteamで セール対象になっていたのでやってみた。
未知の惑星でモンスター相手にドンパチ
Risk of Rain 2はとある謎の惑星を探索するべく、 特色を持ったキャラクターたちを操り 多数の原住モンスターをバッタバッタと倒していく ローグライト*1要素を含んだTPSゲーム。 アクション面だけみると地球防衛軍に近い感じのノリ*2。
ゲームはステージ制になっていて、ステージごとにボスと多数のモンスターが存在する。 プレイヤーの目的は数多のモンスター、ボスを退けてより多くのステージをクリアすることになる。
オマエ ツヨクナル。オレモ ツヨクナル。
モンスターは時間経過、ステージをクリアするごとに強くなっていく。 なのでプレイヤーもキャラクターを強くしなければならい。
モンスターを倒すと経験値とお金を獲得できる。 経験値は貯まるとキャラクターはレベルアップしてキャラクターの能力が上昇する。 またフィールドにランダムで強化装備も落ちており、 それらを見つけ、お金で購入することもキャラクターはどんどん強くなる。
探索、モンスター掃討の手際の良さ、稼ぎ作業をどこまで行うかの判断がプレイヤーの腕の見せ所の一つだろう。
ローグライト要素による面白さ
ステージフィールド内に落ちている強化装備は毎回ランダムであり、 死ぬと何も残らずゲームオーバーとなる。 つまり次回プレイ時には何も引き継げずに最初からになってしまう。
ローグライトの面白さは個人的には
- プレイヤー自身の成長を感じられる
- ゲーム内での成長サイクルを短時間に味わえる
- 毎回違うゲーム体験がありリプレイ性が高い
が挙げられ、Risk of Rain2も上記の要素をもっている。
特にRisk of Rain2の面白さは一回のゲーム内で強烈な成長サイクルを短時間に味わえる点だろう。
どんどん強くなってハチャメチャしたい
キャラクターが強くなるには
- レベルアップ
- 強化装備
が必要となる。 ただし後半になるほどレベルアップによるキャラクター強化の恩恵は相対的に小さくなる。 強化装備は内容がバラエティーに富んでおり、さらにその効果がとても大きいため、 集めた強化装備がキャラクターの強さの重要な要素となる。
強化装備は例えばボスに+20%のアイテムや攻撃速度+15%のアイテムといった、 目に見えて効果の高いものとなっている。 これらの強力な装備が1プレイ中に大量に出てきて、さらに制限無く装備可能である。 各装備の効果を見極め、うまく装備を集めることができれば通常の数倍以上のDPSを叩き出せるようになるだろう。
1プレイを通してこのような圧倒的なキャラクターの成長を感じれらるのがこのゲームの最大の楽しさと言えるだろう。
○○ビルドでいくぜ
先ほどの例だとただDPSを高めるような感じになっていたが、実際には強化装備の効果内容はバラエティーに富んでおり、
- 移動速度UP
- 一定確率で攻撃ブロック
- 攻撃ヒット時に範囲攻撃を一定確率で発生
- 一定確率で速度ダウンデバフ付与
- ダメージを受けた後で体力回復
- ジャンプ回数増加
- 一定時間の待機で回復フィールドを発生
といった多様な効果が用意されており、それぞれ同じ装備を重複して集めることでその効果を大きくすることができる。 そのためキャラクターやプレイヤーの志向、またその時の運次第で
- 制御不能なほどの高速移動特化キャラ
- 攻撃をよける必要ないくらいの防御特化キャラ
- 多数のモンスターに一気にデバフを撒くサポート特化キャラ
といった様々な方向でのキャラクタービルドをすることができる。 この様々な方向でのインフレをプレイ毎に味わえるのがRisk of Rain2の優れた点の一つであるといえる。
マルチプレイでみんなで成長!!!
ソロプレイでも面白い本作だが、マルチプレイになるとより楽しい。 マルチプレイになると、人数に応じてフィールドに落ちている強化装備、徘徊するモンスターの数は増える。 強化装備が増えるのでより特化したビルドを組みやすくなり、さらに各人で役割を決めたビルドを組むようになると チームプレイとしての面白さもでてくるようになる。
協力してモンスターを倒すというとモンスターハンターが思い浮かぶ人も多いだろう*3が、 実際モンスターハンターと同系統の面白さはあるといえる。
ただモンスターハンターとの違いとして、やはり1プレイ中に各人のキャラクターの成長を楽しめるのもRisk of Rain2の差別点といえる。 また探索が進むと敵味方ともにソロプレイの比ではないインフレ状態になるので、後半のカオスさはソロプレイよりもさらに強化される。 このカオスさは精巧に練られたアクションゲームであるモンスターハンターとは違う面白さをもつ。
ちなみにマルチプレイ人数は最大4人だが、実はmodを入れると理論上16人まで対応可能らしい。 *4 ゲーム自体は最大4人までのバランスしかサポートされていないため、 それ以上の人数ではバランスが成立するかは怪しいが、みんなでワイワイプレイできると思われる。
それでも難癖はつける。
ここまでべた褒めな感じだったが、このゲームに難癖をつけるとすると。
- 妙ちくりんな日本語訳や誤訳。
- TPSとしてのアクション自体は特別優れたものでもなく平凡。
- キャラクター、各種装備の多数は最初はロックされていて、アンロック条件が面倒なものも多い。
- ステージの出口といえるテレポーター*5が見つかりにくいことがある。
- 中断相当の機能はなく、慣れてくると1プレイが長時間プレイになりがち。
このゲームは慣れてくると死ぬまでの時間も長くなり、 さらに基本は常に敵が襲ってくるので1プレイでそれなりの時間と体力を消費する。 ちょっと時間が空いたからやろうとか、ダラダラながらプレイしたいとかにはあまり向かない。
総論
色々書いたがSteamでの評価通り大変良い作品なのでローグライト要素が好きだったり、 多人数マルチプレイ対応の協力TPSがしたいなら比較的安価でお勧めの一作。 筆者はSteam版をやったが、PS4、スイッチでも販売されているらしいので気になった方はやって見てほしい