にそべげ

個人の感想です。

4月まとめ

xbox game passに再加入したので触ったゲームは多め

Besiege

物理演算サンドボックスゲー。 物理制約の中で自由にパーツを組んだマシンで敵の砦を壊したり、敵兵士をせん滅するゲーム。 想像以上に自由に組めるので4輪駆動車やクレーン車っぽいもの、武器をゴテゴテに取り付けた謎の殺戮マシンまで作れる。 最終的には飛行機まで組めてしまうのだが、もうそこらへは理屈として空力学を理解し始めないとマジでわけがわからない感じになる。

とりあえず途中までは糞みたいなマシンを組んでメチャクチャな動きを楽しんでいたが、ちょっとガチな感じになってきたのでリタイア。

The Forgoten City

謎解きアドベンチャー。元はスカイリムのMODらしいがそれを単品のゲームとして作り直したもの。 いわゆるタイムリープ系のゲームで黄金律という神が作った絶対となるルールの制限の中で 幾度もタイムリープを繰り返し封印された都市からの脱出を目指す。 登場人物がローマの人物なので名前が覚えにくかったのとループものという都合で作業的になってしまうところがあったが想像以上にストーリーがよくできていた。これが元々ただのMODだったというのが脅威。

TUNIC

もう○ルダの伝説にしか見えない狐のゲーム。 ゲーム性も○ルダっぽいと思いきや要求されるのはシビアな敵との間合い管理とスタミナ管理とやっていることはダークソウルに近い。 ○ルダの伝説っぽいアドベンチャーをやりたいなと思って始めたら想像以上にアクション性がシビアでビビった。 とはいえ〇ルダっぽい要素も十分にある。

面白いのは主人公の基本アクションすら開示されておらずゲーム中で拾える説明書の断片から何ができるかを察する点。 説明書も大部分は謎言語で書かれているので挿絵等で何となく推理するしかない。 謎解き自体はストーリーの最後以外はわりと優しめなのだが、最後の謎は正直自分には無理だったので回答を見てしまった。 有名どころでいうとThe Witness系な謎解きなのだが、ちょっと凡人には無理よあれ。

Tweleve Minuites

日常生活で突然タイムリープで10分を繰り返すようになった主人公がタイムリープから脱出するアドベンチャー。 ゲーム開始から10分ごとにタイムリープしてしまうので、その短い時間の中で何をするかが大切である。 普通な夫婦生活を送っていたと思っていた主人公がタイムリープする10分の中で色々な真実が明らかになっていくストーリーは非常によかった。もうオチがついたと思ったところで終わらないので、どう転ぶのかわからないストーリーというのは結構久しぶり。

ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉

ちょい昔のデスゲーム系脱出ゲームアドベンチャー。 ゲーム参加者の中に潜む黒幕と共にゲームからの脱出を目指す。 基本は脱出ゲームを繰り返してストーリーを進める感じ。 マルチエンディングであり全ルートを辿らないと事件の全貌は掴めない。 事件の黒幕の推理とかも無いし脱出ゲームパートの難易度は優しめなのでサクサクと遊べた。 ストーリーはそこそこ面白かったが、オチが個人的にはちょっと微妙だった。

core keeper

サバイバルクラフトゲーム。一番近いのはテラリア。 古代に遺物によって地下世界に転送されてしまった主人公が地下資源を掘って脱出するためにサバイバル。 マルチプレー対応で強い武器を作ったり拠点作ったりとゲーム性もほぼテラリア。 まだまだクリアできてないが敵が強めで協力の意味合いが大きくわりと楽しい。

マイティ・グース

かわいいガチョウが宇宙で大暴れなメタルスラッグを明らかに意識したゲーム。 見た目は悪くなさそうだがエフェクトがごちゃごちゃしすぎて敵の攻撃がほとんど見えない。 敵を倒すことでマイティーモードという無敵状態になれるのだが、最終的にそのモードでごり押しするゲームだった。 ビジュアルはよくできているのでなんかもったいない作品。

3月まとめ

ERDEN RING

発売前からコアなファンから勝手に色々ストーリーを絞殺されていたフロムソフトウェアが送るオープンワールドRPG。 システム的にはダークソウルの系譜の作品であり、もはやほぼダークソウル4と言っても問題ない。

ダークソウル4と表現したが、当然エルデンリングにはダークソウルとは違う点もかなりある。 その最大の点がオープンフィールドであり探索、攻略の自由度がはるかに増加したという点。

ダークソウルでもある程度の攻略順の自由度というのは存在したが、 エルデンリングではこの自由度はそれらとは比較にならないほど大きい。

やろうと思えば必須と思われたボスの攻略もスキップできるし、 後半で手に入れられるような強力なアイテムを序盤から取りにもいける*1

またその広大なフィールドには数多くのイベント、ミニダンジョン、アイテムが用意されているため どこかで攻略に詰まってしまっても別の場所を探索することでキャラクターの大幅な強化が可能だったり 取れる戦略も増やすこともできる。

それまでのダークソウルでは攻略に詰まってしまった場合にとれる選択肢が最終的にはレベリングだったが、 エルデンリングの場合はレベリングというよりは探索になる。 探索するのに付随して自動的にレベリングもされることになるので 初心者が詰まった場合に退屈なレベリングに飽きてしまうという問題をかなり緩和できていると言える。

オープンフィールドも下手をすると単調な特徴もない荒野を駆けるだけのものになりがちだが、 本作は特徴的な地形が多数用意されておりイベント、アイテムの配置密度がかなり高い。 怪しそうな場所にいけば何かしらのイベント、アイテムは用意されているので探索する気がなくとも様々な発見があるし、 注意深く探索をすれば傍目にはわからなかったような発見もある。

これらの過剰とも思えるようなオープンフィールドに用意されたイベント、アイテムの数々と本作の高難易度な敵達がうまくかみ合っており、敵を倒せない → 探索 → ボスを倒せる装備を得る&レベルがあがる → ボスが倒せる という流れが綺麗にできている。 強力なボスを倒すという明確な目標があるので強いアイテムを探す探索のモチベーションがあがり、 また強いアイテムを得て強化されたことでより強い敵を探し求めるというサイクルが綺麗にできている。

全体的には厳しめなバランスながらも多様な攻略法が用意されているので高評価なのだが、 後半くらいからは序中盤までのイベント密度が薄くなり敵も少し単調さが出てきているように感じた。 またボリュームが多いというのは素晴らしいことなのだが、周回プレイを想定した時にはそのボリュームが多すぎるために 周回プレイをする気がなくなるというデメリットも生じてしまった。

ただこのマイナス点もあくまで序中盤までが異常によくできていたことに起因することであり、ボリュームが多すぎるので 周回プレイが難しいというのも非常に贅沢な悩みである。*2 ダークソウルなどのフロムゲーの文脈を理解しているという前提はあるものの今年のゲームのベストになってもおかしくない名作だった。

*1:とはいえ初見攻略では気づきにくく、事前知識も必要になる

*2:要素を絞れば周回プレイ自体は実はそこまでかからない

1月まとめ

Hylics

変態的で独特なデザインの世界観のRPG

雰囲気としてはマザー2のムーンサイドの世界をずっと冒険する感じ。 冒険する理由もわからないし、世界観も独特、出てくるキャラクターも含め全てにおいて理解不能*1

そんな強烈な個性を放つ本作だがRPGツクール製なのでシステム面だけみるとかなりスタンダードなつくり。

グラフィック、BGMが売りの雰囲気ゲーと思いきや 意外にもボス自体は考えて準備しておかないと勝てないようにはなっているので、 RPGとしてはきちんとバランス考えて作られている*2

お勧めするかと言われると人を選びすぎてお勧めできないが、 全体のボリュームも数時間程度で終わる程度で価格も安いので 一風変わった世界観を味わいたければどうぞ。

Bro Falls: Lutimate showdown

某Fall G○ysのパクリゲーム。野菜であるプレイヤー達は野菜スープとならないように生き残りをかけて一位を目指す。 オリジナルとの違いとしてプレイヤーの中からプレイヤーたちを妨害する役が一人選ばれること。

妨害役のプレイヤーはステージギミックを好きに発動でき、 プレイヤーを落とすほどポイントがもらえる。

妨害役になれるかは運しだいだが、 唯一無二のオリジナル要素であり、結構面白いのでそこは高評価。 他の要素については用意されたステージ数的にもオリジナルのほうがよいかな*3

ゴルフストーリー

プロゴルファーを目指すゴルフRPGRPG要素として課題やマッチプレイで得られる経験値を使うことで キャラクターのパワー、スピン等のパラメータを成長させることができる。 あくまでゴルフゲームではあり、ゴルフ部分は結構普通*4

ストーリーに出てくる全キャラクターの癖が強く、全体的に手放しに褒められるような性格の人物は存在しない*5 ラップバトルが突如挿入されたり、世界征服をたくらむ悪のゾンビ軍団がいたりと これゴルフゲームだよな・・・というカオスな展開が多数あるがそこが面白い*6

ゴルフゲーム部分はちゃんとできているし、難易度も簡単なので 普段ゴルフゲームなんてやらないという人にもお勧め。

ダークソウル2 Scholar of the First Sin

エルデンリングの発売も近づき、高まりすぎたダークソウル熱を一旦消化するために購入。 本作はダークソウル2DLCを入れて細かいところを修正した完全版らしい。

なおダークソウル熱とか言っているが、ダークソウル1,3の両方とも全クリできてない*7

ダークソウル2は評判が前後二作と比較するとよろしくなかったので今まで避けていたが、やってみると想像よりはマシだったなという感想。 ダークソウルとしてみると駄作だが、ソウルライクゲームとしてみると良作という評がしっくりくる。

ただし、あくまで想像よりもマシというだけで酷いなと思うところは多々あり

  • 細い道にむやみに敵を多数配置して数で押すのが基本のレベルデザイン
    • 絶対に敵を処理させるという意気込みの配置
      • 霧無敵がないあたりとかもう狙っている
    • 防具によるダメージ軽減が誤差くらいのレベルしかない*8
  • 死にゲーなのに死ぬ回数に応じて最大HP低下といういやがらせ。
  • 敵単体でみるとボス含めて挙動が単調で弱い。
    • 挙動が弱いのをカバーするためかボスの半数以上が多対一構成。
    • 黒渓谷、壁外の雪原に代表される糞マップ。
      • 石の塔の風車ギミックは考えた人は反省してほしい*9

なんだかんだ全クリはしたがストレスのたまる部分も多い。 ほかのダークソウルを知っていたら確かにお勧めはしにくいなと思った*10

Syberia 1 & 2

女弁護士ケイトウォーカが謎のからくり技師ハンスを追い冒険を繰り広げるアドベンチャーゲーム。 ゲーム自体はポイント&クリック形式の典型的な謎解きアドベンチャーで、2005年前後の作品なので全体的なデザインは古いゲーム。 1と2で前編後編にわかれていて、ストーリーとしては2までやって一区切りというところ。

昔のゲームなので3Dマップでどこに行けるのかがわかりにくかったり、 謎解きが高難易度*11するが、 個性的な世界観や中盤までの話の広げ方は悪くはなかった。

個人的には個性的なからくりが各所に点在して世界観も多様で独特な1のほうが面白かった。 2は物語の展開上仕方ない面もあるが、似たような景色が多く単調で、謎解きの難易度も理不尽さが強めになって微妙。

調べると評価が高めなレビューは多いが、やはり古い作品なので今わざわざやる必要はないかな。

Super Animal Royal

某Ap○xのパクリゲーとしか言いようのないバトロワゲー。 Ap○xと違う点は2Dな点。おかげでFPSに不慣れなプレイヤーでも楽しめる。

チームだけではなくソロモードが用意されていたり、1ゲームの時間もせいぜい10分程度と短かく全体的にカジュアル指向。 ただカジュアルではあるがテクニック、戦略性がきちんとあり、シンプルながら奥深いつくりにはなっている。 パクリゲームと思いきや案外きちんと作られたゲームなので暇ならちょっと手を出してみても良いかも。

*1:全クリしてもよくわからない

*2:といっても雰囲気ゲーとしてはというレベルではある

*3:そもそも開発期間、資金が違うので仕方がない

*4:一般的なゴルフゲームのシステムを踏襲している

*5:堂々と不倫する主人公の妻、口だけコーチ、ツンデレライバル、狡いプロ、守銭奴クラブオーナー etc...

*6:日本語訳が非常によい出来なのも大きい

*7:クリアできなかった原因は次どこにいけばいいかわからなくなったから

*8:最終的には裸で棍棒を振り回すのが自分の最適解になった

*9:見た目的にもそうはならんやろと思う

*10:DLCもやったが最後の糞ステージで面倒になってやめた

*11:特に2の後半は高難易度というか無茶なものが複数ある

12月まとめ

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ

現在MMOの覇権を取っているFF14の最新拡張。 かれこれ10年近く引っ張て来た伏線、ネタを回収していくということでどうなるかと思ったが、見事に期待に応える出来だった。 ストーリー、ボリュームについては過去拡張の中で最も優れているといえるレベルで12月の大半はこの作品に時間を使ってしまった。 従来だとなんだかんだ謎を残していたり、最後に新たな伏線を仕込んでいるのだが、本作はそういったものなく綺麗に終わったしまったので、今後のFF14はどうするのかなと思うところもある。

真 ローション侍

なぜかプレゼントされたのでプレイ。 安倍晴明によってローション人間に改造された信長を操り各ステージをクリアするゲーム。 明らかにふざけた設定、ノリのゲームだが思いのほかしっかりしたゲーム性になっている。

ミスタードリラー アンコール

かつてGC用ソフトとして発売されていたミスタードリラードリルランドのリマスター作品。 steam winter saleで安くなっていたので購入。 オリジナルのミスタードリラーに加え、少しアレンジを加えた計5種類のミスタードリラーのゲームを楽しむことができる。

ミスタードリラーはシステムが完成してしまっているゲームであり20年ぶりに遊んでも十分におもしろい。 ただそのミスタードリラーに少し変化を加えた本作でアレンジされたミスタードリラーの各ゲームは微妙。 そしてやっかいなのがこの微妙なアレンジゲームをクリアしていかないと、 オリジナルルールでのエンドレスモードが解放されないということ*1。 この部分さえなければわりとお勧めの作品だったのだが・・・

ただミスタードリラー自体がここ20年近く新作が一切出ない状態だったので、 このアンコールを機にブランドが復活すると嬉しい。*2

*1:難易度が地味に高く解放まで20時間かかったとは思う

*2:といっても結局オリジナルで完成しているのもあるので、せいぜい安く移植作を出す程度がメーカーとユーザー双方に一番コスパよく満足できるのかも。

11月まとめ

11月はほぼメガテンで終わった。

unpacking

引っ越し後の荷ほどきゲー。 やることは段ボールの中のものをタンスやクローゼットなどの収容スペースに収容するだけ。 ゲーム性としてはステージ型パズルに近いが、かっちりしたものではなく割と好きなように収納できるので 見栄えを気にしながらカジュアルにできる。

ストーリというのはないが各ステージは一人の女性の引っ越し後の現場なので 女性の成長と変化を荷ほどきする荷物から察することができるのがエモい。

女神転生5

説明不要なアトラスの難易度高めなJRPG。 前作である女神転生4系列がDSだったが、本作はswitchで発売。 11月クリアを目指していたがなんとか11月中にEDを見ることができた。 初見ハードモードで75時間程度で3つのED到達*1

女神転生4発売の際には女神転生3のような3Dマップ、3Dの悪魔モデルを期待していた人が多かった印象だが、 DSのスペックのためかそこまでには至らなかった。 それが今作の5では悪魔モデルも3Dになり、マップも3のような大きな3Dマップになった。 おそらくだが当時のファンが望んでいたものがでてきたのではないだろうか。

ストーリーとしても女神転生4よりは女神転生3をかなり意識したような感じで、 序盤から崩壊した東京を舞台に魔人と合体した主人公が悪魔と戦っていく流れになっている*2

女神転生といえばその高難易度も特徴だが、近年の簡易化の流れでどうなるか心配だったがその心配は杞憂だった。 プレスターンバトルのシステムもあいまってそこらへんの雑魚敵にも簡単に全滅させられるようになっている。 特にハードモードを選択すれば戦闘開始から先制攻撃をとられて、 そのままプレイヤーにターンを回されることもなく全滅ということも日常茶飯事になる。

そんな本作だが、個人的な総評としては十分に良作といえるものだった。 ただ期待していたものはでてきたが、やはりいくつか不満点はでてきはした。 簡単に評価できる良かった点と、不満点を挙げると以下のようになる。

良かった点

  • 悪魔合体周りのシステムの良さ
  • しっかりと対策を要求する難易度

不満点

  • レベル差のダメージ補正の強さ
  • ストーリーの薄さ

悪魔合体の面白さは変わらずあったし、難易度も悪魔合体をフルに活用しないとならない手ごわいボスがしっかり用意されているのは良かった。ただしレベル差補正の影響が強いせいで知恵を絞って適切な対策悪魔を用意するよりはレベルをただ上げるのが正義なバランスはせっかくの本作の面白さをスポイルしてしまっている。 またストーリーも後半になって面白くなり始めたくらいで一気に終わってしまう。 全体的にメガテン3を意識しているようなデザインではあったので意図したものであろうがもう少しストーリー要素を強くしても良かったのではないかと思う。

*1:真EDは見てない

*2:雰囲気もどことなく3を彷彿とさせる

10月まとめ

CrossCode

9月に引き続き。 ストーリーをひとまずクリア。

クリアした感想としてはまず思ったのが、ダンジョンが濃すぎてしんどかったという点。 このゲームのクリア率は15%程度しかないのだが*1、その理由は間違いなくダンジョンのせい。 ダンジョンのパズルの謎解きのギミックがかなり凝っていて、さらに解き方がわかっても 高難度なアクションを要求してくる*2。そしてその物量もかなり多い。 ダンジョンを一つクリアするのにもかなり疲弊してしまう。

ダンジョン以外の要素もそれぞれ良く練られて総合的に見れば良作なのは間違いないのだが、 ダンジョンについては詰め込みすぎなので緩急をもうちょっとつけても良かったのではないかなと思う。

とはいえストーリーもよかったし、RPG要素、アクション要素どれもよくできていたのは間違いない。 一気にやろうとするとダンジョンの濃さにやられてしまうかもしれないので、のんびりやったほうが良いかもしれない。

すばらしきこのせかい -Final Remix-

switchのフリートライアルでできたのでストーリークリアまで。

オリジナルのnintendo DS版はやったことないのだが、操作系がかなり辛い*3。 ポインタ形式、タッチ形式と二つあるが、そのどちらもかなり難がある。 ポインタ形式については、switch版のためにとりあえず付けた感満載でかなり無理がある。

キャラクターの移動がキャラクターをドラッグして動かす形式をとっているが、このキャラクターのドラッグというのが敵に近づいた際に曲者。敵をドラッグした扱いになったり、そもそもキャラクターのタッチ判定が微妙に小さいせいかとっさの移動、回避が難しい。バランス的に攻撃はきちんとよけれないと後半は難しいバランスなのでこの操作系はかなり辛い。

そもそも指でタッチすると自身の手で画面が見えにくくなるという問題もあるのと、 指で動かすわりには誤タッチできてしまうオブジェクト、回避すべき攻撃が多いので真面目にやるならタッチペンは必須となるだろう*4

攻撃方法もタッチスクリーンをフルに活用していてオブジェクトをスワイプ、ドラッグ、こする、タッチ、連打と色々用意されている。 ただ本作は上手くやろうとすると攻撃しつつ敵の攻撃を回避する操作を必要とするため、 入力に時間がかかる一定時間のドラッグ、こするといった攻撃方法は使いにくく微妙なバランスになってしまっている*5

switch移植時にタッチ+スティックの両対応した新しい操作系を作ればなんとかなった可能性はあるが、スマホ版にテーブルモード対応のためのポインタ操作追加という程度のやっつけで終わってしまったのは悔やまれる。

ストーリーはスクエニお得意?のコミュ障系主人公がだんだん心を開いて世界、他者のすばらしさに気付くみたいなテイスト+当時流行のデスゲーム系。ただし謎、伏線の散りばめ方は上手くてわりと先が気になる感じになっていた。 クリア後のシークレットレポートをあつめてわかる裏設定も見るとおもしろい*6

BGMはかなり力を入れていて凝った曲が多数収録されている。ボーカル曲を各所にぶち込みまくってくるのはペルソナ味が強い。一部の曲は聞いたことある曲だったので、この作品の曲だったんだなと気づいた。 ただ時代のせいか今聞くと一部すこしダサさを感じてしまう*7

全体的にはやはり操作体系がかなり足をひっぱていて、たぶんDS版をやるのが正解なんだろうなという感想。 大本が特殊なハードであるDSに最適化して作られた作品なので他のハードでやるのがもともと無理筋なのかもしれない。 switch版に関してはストーリーやBGMを知るためにやるためのものでゲーム性は重要視しないほうがよい。

世界観、ストーリーはそれなりに面白かったので続編の「新すばらしきこのせかい」にすこし興味は出た。かなり安くなったらやろうか。*8

scarlet nexus

バンナムのマルチメディア連動型のアクションRPG。実はアニメも同時期にやっていたらしい。 発売から僅か三ヶ月でXGPに入れられていたのでプレイ。

ストーリーはサイバーパンク味ある世界観で超能力者部隊である怪伐軍に入隊した主人公が世界を巻き込むアレコレに巻き込まれていくよくあるやつ。

マルチメディア展開するためなのか主要キャラクターはそれぞれ受けそうな属性をちりばめられていて、どれかはヒットするでしょうという感じ。 その分わりとテンプレっぽい感じのキャラクターが多めで奇抜な感じのキャラクターはいない*9

ストーリーは途中からわりとシリアスな展開になっていくのだが、キャラクター推しをしたいバンナムの意図なのか シリアスな状況にもかかわらず敵対しているはずのメンバーとお茶や世間話をしたりと滅茶苦茶なキャラクターの掘り下げイベントがある。これについてはツッコミどころしかないのだが、だれか止める人はいなかったのだろうか*10

そんな感じでストーリーは全体的にツッコミどころが多いのだが、逆にアメリカドラマのごとくダイナミックなストーリー展開をするのでわりと先が読めない。 細かいことは置いておいて、いかにプレイヤーの興味をもたせる引きを作らせるかに注力している作り。 その点で粗はちょこちょこあるが本作のストーリーは個人的には意外に嫌いではない。

アクションは主人公の超能力である念力をはじめ、仲間のもつ発火、瞬間移動などの様々な超能力を利用して戦える。 アクション自体はレスポンスも悪くなく、超能力も効果が派手で複数能力の並行利用可能だったりと思ったよりは色々はできる。 ただし敵の種類が多くないのと、一部の敵については無駄に硬いのとダンジョンの構造がシンプルなせいで終盤は単調になっていた。

アクションRPGなのでキャラクターの成長要素やサブクエストはあるのだが、 ストーリーを進めるだけならレベルは困らないし、獲得できるスキルもそこまで戦闘を大きく変えるほどの要素はなく成長要素がそれほど機能していない*11。 サブクエストもやる意義が見当たらないお使い程度のものばかりなのでRPG的な楽しみはそれほどは得られない。 少なくとも難易度ノーマルだとRPG要素は期待せず、ほぼアクションゲームとしてみてよい。

全体としていつも通りのバンナムのつくるキャラ主体のゲームという感じ。悪くはないのだがおすすめできるほどのゲームではない。 ただ久しぶりにバンナムのゲームをやって想像よりはアクションの出来がよかったのと、ストーリーもそれなりに悪くなかったので個人的にはやって後悔というほどではなかった*12

AI:ソムニウムファイル

超高性能AIを搭載した義眼(アイボウ)を片目に宿した捜査官 伊達鍵として殺人事件を捜査していくノベル・アドベンチャーゲーム。 すこしグロテスク描写あり。これもXGPに入っていたのでプレイ。

基本は通常のノベルゲームと同様に選択肢を選んでいくだけだが、本作で特徴的なのがPsyncと呼ばれる装置を利用して被疑者の夢を覗き探索することができるソムニウムパートである。 ソムニウムパートでの探索には制限時間があり、夢世界のオブジェクトを調べるたびに制限時間が消費される仕組みになっている。 調べたオブジェクトによっては制限時間の消費を抑えるアイテムが手に入ったり世界が変貌して先に進めるようになったりと、どのオブジェクトをどのように調べるかが重要になる。 またソムニウムパートでの振る舞いによっていくつかのシナリオルートが分岐するようになっており、様々なルートを見ることで事件の謎を解き明かしていくことになる。

ノベルゲームなのでシナリオの出来がゲームの出来として重要になるが、シナリオ自体はなかなかよくできており 道中は不可解なことや伏線が端々に登場するが、最後にはきれいに回収される*13。 難を言うなら全体的にキャラクターや小ネタの癖が少し強く、そのネタ的な演出がシナリオに絡んできてしまっている点*14。この手のゲームだとよくあるノリではあるのでまぁそのうちに慣れるが、個人的にはこの作品のシナリオの持ち味を少し損なっている印象を持った。ちなみに推理物ではないので自分で犯人当てをしないといけないとかそういった心配は不要。

シナリオがよくできているのでわりと満足な作品ではあったのだが、残念だった点として本作の特徴であげたソムニウムパートが挙げられる。 ソムニウムパートは夢世界での探索ということでオブジェクトを調べた結果おこる出来事に論理性はほぼない。そのため適切な行動を選べるかどうかは運ゲーになってしまいゲーム性としては微妙なところがある*15。またソムニウムパートで時間切れになり失敗するとまた初めから同じことを繰り返さないといけないが、繰り返しは同じオブジェクトを1からまた調べて選択肢をただ選び直すだけになってしまい作業感がかなり強く出てしまう。 間違った選択肢を選んだ際の小ネタもそれなりに凝っていたりする割にはこのやり直しが苦痛なので、せっかく仕込んである小ネタを見に行こうとは思いにくい構造になってしまっていて少々もったいないと思う。

と書いたが、前述のとおりシナリオはよくできているので少し癖のあるキャラクターにさえ慣れればお勧め作品。

*1:2021/10時点 steam調べ

*2:実はアクションについては簡易モードがあるが、気づかないかも・・・

*3:DS版もかなりトリッキーな操作体系だったらしいが

*4:特に手が大きい人だと細かい部分のタッチは無理

*5:左手でキャラクターをドラッグ操作しながら、右手で敵を一定時間ドラッグとかは仕様的にできない模様。できたとしてもかなりの操作難易度+画面がさらに見えにくくなるだろう

*6:これは正直面倒なのでネタバレみて終わらせた

*7:90年代の曲は一週回った感じでダサいというよりもレトロ感や味を感じるのだが、00年代の曲はまだそこまでいってないのかも。ただの個人のセンスの話ではあるが

*8:この時点で本作のフリートライアル、移植は成功なんだろう

*9:正直キャラクターほぼ全員がどこかで見たような既視感を覚える

*10:言い訳のように「お互いの立場はいったん忘れてと」いうワードがキャラクターからちょこちょこでてくるあたり、制作側も無茶があるとは当然わかっていたのだろう

*11:逆に言うとそこらへんの稼ぎやスキルぶりが適当でもまったく問題ないのでライト層まで踏まえるとわるくはない

*12:ただこれを定価の9000円でやったら後悔してたとは思う

*13:もちろん細かい粗はあるが、まぁ許容範囲内

*14:いわゆるライトノベル的なノリだが、そのノリが本来シリアスであるべき場面でも出てきてしまう。

*15:ある程度の法則性はあるのだが、細かいところは試行錯誤するしかない

9月まとめ

ファイアーエムブレム風花雪月

気づけば7,8,9月と3ヶ月間もプレイしていた。 もはや半分意地だったがストーリーは全ルートクリアである4周クリア。

さすがに4周もすると第一部の内容が9割以上同じというのは結構つらい。 第二部もストーリーはそれなりに違うものの戦闘のステージはかなり被ってしまっていて さすがに3週目くらいからはただの作業になってしまっていた。

探索の問題もあるが次作も同じように周回前提にするなら、ここらへんの繰り返しになる部分はどうにかしてほしい。 とはいえキャラゲーとしてはかなり良くできていたのは間違いなく、それなりに楽しめた作品だった。

grim dawn

なんとなくハクスラやりてーと思った所でセールだったので勢いで購入。 ディアブロ2な感じのハクスラゲーでシステムも盛りに盛られていてかなり複雑だった。 評判がいいだけあって、ハクスラとしての面白さはたしかにあった。

ハクスラとしては間違いなく面白かったのだが、なんとなくストーリーにのめりこめなかったのと ディアブロ2ベースなハクスラだから当たり前なのだが、 アクション面はクリックゲーに近いので途中で飽きてしまった*1。 せめて友人と一緒にマルチプレイしたらもうちょっとよかったかも。

仁王 Complete Edition

Epic gamesで無料で配られていたのでやってみた。 ダークソウルを参考にして作られたというコーエーテクモアクションRPG

ダークソウルを参考にして作られたというだけあって、ダークな雰囲気で高難易度なゲームに仕上がっている。 ダークソウルにはない和風な雰囲気とハクスラ要素、またアクション面もダークソウルと比較するとわりと凝っている*2

結論から書くといろいろなシステムを取り入れているが、全体的にはあまりうまくまとまっているようには思えない微妙ゲームという印象。 たしかにダークソウルも顔負けな高難易度なのだが、その難易度の原因が敵の行動云々よりもマップの狭さ、作りによる部分が多くて理不尽さのほうが強く感じてしまった*3

ハクスラ要素についても道中の雑魚敵もむやみに攻撃力が高く神経を使わないと勝てないので稼ぎ作業がしんどい。 さらに排出される武器の特殊効果も幅が狭い印象であのビルドを試そうなど色々思索をするほどのものではなかった。 そもそも多少強い装備になろうが結局はアクションが下手だとどうしようもないので、装備を粘ろうという気持ちにもならない。

アクションそのものは悪くなくボス戦自体は結構楽しかったので 正直RPG要素はなくして単純に高難易度アクションゲームとして作ってもらったほうが個人的にはよかった。

simple fish adventure

さかなとして街中をぴちぴちはねて海に帰るゲーム。 はねるだけではなく、何故か少しの間尻から空気を噴射して飛ぶこともできる。

テイストとしてはQWOP,ツボおじ*4と同じ系統。 最初はわけもわからずまったく前に進むことすらできないが操作感を掴むとうまく魚を動かせるようになる。

ただ最後のカモメが襲ってくるエリアだけはいただけない。 プレイヤーのテクニック以上に襲ってくるカモメの気分次第な部分が大きく正直運ゲーになってしまっている*5

それを除けばボリュームは短いがQWOP,ツボおじと同じような面白さを再現できている面白い作品だった。

デモンエクスマキナ

トライアル期間で無料でやらせてもらえたので、ストーリーモードクリアまで。 裏で覇権を争う各地方自治体の依頼をうけて様々な傭兵軍が人型兵器に乗って戦うゲーム。 全体的にライトに作り直したアーマードコアという感じ。 アーマードコアと比較するなよという話はあるかもしれないが、明らかに意識してるだろという部分が多い*6

ストーリーはアーマードコアのようにどの勢力に加担するかでストーリーがマルチに分岐すると思いきや、 ただただ来た依頼を直列に受けていくしかないので主人公は流されるままにこの世界の行く末を見ているだけ。

アーマードコアと比較するとキャラクターを立たせようと努力しているのはわかるのだが*7、 いかんせん一気に何人もでてくる上に一人一人のか関わりが薄いのでほとんど印象には残らない。 さらに各キャラクター同士は見知った仲として喋りまくるのでプレイヤーはまったく会話の輪の中には入れない。 実際主人公の意思表示はまったく無く、勝手に話と状況は進んでいくのでマジで主人公がいる意味なんだろうなと思う*8

さらにストーリー、各キャラクターの行動原理も正直なところ最後までやっても意味不明な点が多いので全体的に話にもついていけない。

システム、ゲーム面でいうとこちらも微妙な面が目立つ。 武器、パーツの獲得はミッション中の敵のランダムドロップとそれに若干のランダム能力の付与というトレハン的な要素をいれている。ただこの要素は正直そこまでうまく機能できていない。

序盤の武器でも十分な性能を持ってしまっているというのもあるし*9、 武器、パーツごとに戦い方が大きく変わりそうというワクワクするようなパーツが少ない。 そもそも先にどういった武器があるかも開示されないので、使いたい武器、パーツというものに気付くことすらできない。

いざ欲しいと思ったパーツにしてもどの敵が落とすのか把握しないといけないし、 ゲームバランスとして敵が無駄に固めなところがあるので周回するには面倒となってしまっている。

アーマードコアと違い弾薬代、修理費も一切かからないのでミッションは雑にこなしても問題ないのはライトユーザー向けのアーマードコアとして考えるとまぁ良かったかなとは思う。*10

ロボットのアクション自体はキビキビうごくので悪くはないのだが、ロックオンの挙動が強いのか適当にやってもわりときちんと命中してしまったり、と思ったら逆に一部敵は無駄に俊敏で全く当たらなかったりとバランスが大味な印象。

特段悪いゲームという感じではないのだが逆にどの面で見ても微妙な面が多く、 アーマードコアを期待していたらちょっと肩透かしを食らったようなゲームだった。

CrossCode

ゼルダのような見下ろしが方の2DアクションRPG。 ストーリ、システム、ダンジョンの謎解き要素、RPGの成長要素等々どれもよくできている。 全体的に少し難しめではあるものの、歯ごたえがあるレベルでちょうどよい感じ。 まだ全クリできてないがこの先も楽しみ。

アクトレイザールネサンス

突然の発表&発売でわりと本気で驚いた作品。 なんでこの作品を現代によみがえらせようと思ったのか。

ゲーム内容としては思った以上にクリエーションモードが占める時間が長く、アクションパートは短い。 アクションの難易度もかなり簡易。*11 ここらへんはオリジナルは雑に難しかったので*12ので、現代に合わせて簡単にしたのだろう。

クリエーションモードはオリジナルにはなかった新要素である タワーディフェンスゲームの比重が強く、個人的にはアクションよりも難しかった。

クリエーションモードがオリジナルとほぼ別ゲーになってしまっていたが、オリジナルのクリエーションモードはかなり作業ゲー的な感じだったので、ブラッシュアップというレベルでは現代では通用しないことは明らかだったのでこの大きな改変も仕方ないかなと思う。

オリジナルから大きく変わってしまっている部分が多いので賛否両論なところはあったとは思うが、アクトレイザーを現代に甦えらせるならこのくらいしないとダメだったとは思う*13。その結果の本作がアクトレイザーなのかと言われると確かに微妙な所なのだが、正直オリジナルはゲーム性がそのまま現代に蘇らせられるほどの作品ではなかったとも思うので仕方ないかなと思う。

いろいろ改変は加えているが純粋に本作単体でみると決して悪くないゲームなので、オリジナルのこと考えなければ個人的には良作だとは思う*14

*1:もうこの手のゲームが好みじゃないのかも

*2:残心、攻撃の型の切り替えなどわりと複雑

*3:マップが狭くてオブジェクトにひっかかって回避できなかったり、壁際でカメラがあらぶりやすかったり

*4:Getting Over It with Bennett Foddy

*5:当然だが魚をきちんと動かせるテクニックがあること前提。それでも回避不可能なパターンが発生しまくる

*6:どうやらアーマードコアシリーズの開発者が本作に絡んでいたらしい

*7:あからさまにガンダム意識したキャラがいるし、キャラデザはそれなりに凝っている

*8:キャラクター同士が勝手に盛り上がって、最後に主人公に出撃を要請というのがだいたいのパターン

*9:結局自分は序盤に手に入れた武器をずっと担いで全クリできてしまった

*10:一応ミッション完了後に支出という欄があるのだが、毎回支出は0。難易度が高くなるのを嫌って最後のほうでこの手の要素を無くしたのかもしれない。アーマードコアだと初心者は序盤からミッションをやるごとに赤字になって詰むというのはよくある話だったので

*11:攻撃、バックステップ時の無敵判定が強すぎる。極論攻撃連打している間はほぼ無敵というレベル。

*12:穴、針で即死、ノックバック時間が長い、チェックポイントなし

*13:クリエーションモードとアクションモードの異種混合は今見ても斬新だし、クリエーションモードが案外好きな人は多かったらしいがグラフィックスだけ変えて出しても通用するとは思えない。

*14:クリエーションモードはちょっと冗長かなと思うところはあるが