にそべげ

個人の感想です。

5月まとめ

There is No Came: Wrong Dimension

ポイント&クリック形式のアドベンチャーゲーム。 ゲームのくせにゲームをすぐ辞めさせてくるプログラムとゲームをしたいプレイヤーの戦いそして生まれる友情。そんなゲーム。

メタネタ、パロディーが多めでゲームへの造詣が深いほうが楽しめるゲーム。 ポイント&クリックが実は苦手なのだが難易度はそれほど高くなく、前述のゲームネタもあり楽しめた。 ただゲームとしての楽しさと言うよりは、お話やメタネタを楽しむような感じなのでゲームをしたという気にはあまりなかった*1

Seraph's Last Stand

いわゆるVampireSavior系のゲーム。 1 waveごとに大量の敵が現れ、すべてを倒すごとに敵の強化、自身の強化が行われる。

この系統を一つのジャンルと認識させたVampireSaviorと比較すると、強化スキルのシナジーが練りこまれており 狙ったビルドを完成させたときのうまく嚙み合っている感は本作のほうが強い。 ただしこのゲームは60 waveでボスが区切りとしてでるものの制限時間もなく死なないかぎりゲームが無限に続く。 ビルドによっては放置しても生き残れてしまうので最終的にはバランスの調整が少々雑に思える点もある。 とはいえ100円という値段も踏まえるとかなりコスパの高い良ゲーである。

10 Minutes Till Dawn

これまたVampireSavior系のゲーム。これはその体験版。製品版はまだ未公開。 VampireSaviorとゲームルールは同じで、クリア条件は一定時間以上の生き残り。 敵を倒すとレベルが上がりスキルの強化追加が行える点も同じ。

VampireSaviorと比較するとキャラクター能力、武器(銃)、スキルといったビルド要素が凝っており、また攻撃は銃で敵を狙う必要があるのでVampireSaviorよりも敵の位置をより正確に把握する必要性がある。 本作はプレイヤーの周囲以外は薄暗く敵が見えにくいので、目の前の敵に集中するといつの間にかプレイヤーに近づいていた敵と接触してダメージをもらう展開がかなり散見される。 さらに体力回復の条件も厳しめなので同じ時間生存する場合の難易度は本作のほうが高い。

全体的にはVampireSaviorよりもビルド構成による難易度の差が大きく、またゴリ押しが効きにくいのでカジュアルだったVampireSaviorをよりゲーマー向けに洗練し直したような印象のゲーム。製品でたら買おうかな。

Core Keeper

現在実装されているストーリーのラストまでは進めた。 終盤になるとやはり息切れしている感があり、期待していた自動化要素というのも現状はほぼ意味がなかったりと やはりアーリーアクセスだなという感じになってくる。 ただこれらの問題もまだアーリーアクセス故のものと思えるので今後に期待。

Necesse

2D見下ろし方のテラリア。 ゲーム内容はほぼテラリアで村開拓とダンジョン探索とボス撃破をひたすら繰り返す。 ハクスラ、トレハン要素があったり、簡易的な生産活動もあったりと面白い要素もほぼテラリアと同様。

少し特徴的なのが村開拓での農業などの生産活動をNPCに任せることができること。 ぶっちゃけリムワールドと同様のシステム。これである程度村を開拓しておくとダンジョン探検に必要な地味な生産活動は全くする必要がなくなりひたすらダンジョン探索に集中することができる。

全体的にどこかで見たようなゲーム要素をミックスしまくったゲームで深みもそこまでないのだが値段を考えるとそこそこ楽しめた。

MoonLighter

店経営ダンジョン探索2Dアクションゲーム。 端的に言うとドラクエ4第三章のトルネコパートとほぼ同じ。 ダンジョンに潜りアイテムを拾ってきて店で好きに値段をつけて販売して資金を稼ぐ。 稼いだ資源で自身の武器や店の強化をしてよりレベルの高いダンジョンにアイテムを探しに行く。

ダンジョン探索は見下ろし方の2Dアクションであり何種類かの武器を駆使してランダム生成されるダンジョンの最深部を目指す。 最深部で待ち受けるボスを倒せば高価なアイテム入手と次のダンジョンの解放されていく。

店経営パートは本作の特徴なのだが、やっていること自体はなんちゃってお店ごっごであり、そのレベル感含めてトルネコと一緒。 好きに値段は付けられると書いたが結局適正な価格でないと客は品物を買ってくれないので、新しいアイテムが手に入るたびに適正価格を調べて店に並べるだけになる。*2 店経営をフィーチャーして紹介されることが多いが、かなり底が浅いので店経営部分に惹かれて購入するのはお勧めしない。

すべての要素がカジュアルに作られていて難易度も低めではあるものの、 全体的にかなり丁寧に作られていはいるのは間違いない。 カジュアルなダンジョン探索ゲームとしてみれば十分良い作品。

Turnip Boy Commits Tax Evasion

税金の担保に自宅を差押さえされたカブの少年の冒険。 ゲーム内容としては超ライトな2Dゼルダの伝説。 謎解きはかなり簡単で謎解きというかお使いレベル。またボス戦もあるが超マイルド。

本作の特徴はゲーム性というよりはストーリー、キャラクター、世界観のエキセントリックな設定。 かわいい世界観とキャラクターなのに何故か話の内容が現実的でブラック。ちいかわと似たような感じ。

主人公のカブの少年は何故か領収書や契約書の類が大嫌いであり、目につく書類は人のものであろうが何故か無言で全て破り捨てると非常にロックな性格。これが狙っているのでもなくカブ少年の無知さと倫理観の不正熟さ無さ故に行われているのが怖い。

ゲームボリュームはかなり小さく3時間もあれば完全クリアが簡単にできる。 ゲームクリア後に昨今のロールライトゲーム風なステージクリア&スキル強化型のミニゲームが解放されるが底が浅く面白くはない。

本作はゲーム性はかなり弱いのでキャラクターやストーリーを楽しめればよいタイプのゲーム。 ボリュームや内容的には200円くらいでやれるなら納得かなという感じ。

Trek To Yomi

黒澤映画のビジュアルで侍チャンバラをする2Dアクションゲーム。 アクションゲームとしてはスタミナの概念、二つの攻撃ボタン、その組み合わせで発生する技、ジャストガードのシステムとよくあるタイプのアクション。

本作の最大の特徴は一目でわかる黒澤映画風のビジュアル。これ自体はたしかに良い雰囲気を出せている。 ただゲームとしてみるとモノクロ画面というのはプレイヤー、敵が非常に見にくくなるのでストレスがたまる。さらによりによってこのゲーム、背景美術を良く見せるためか引きのカメラが多くてキャラクターが小さくなりがち。こうなると敵や進むべき道が見にくいのでゲーム体験としては非常に悪い*3

キャラクターのモーションも軽く何か不自然さがある。最初見たときはゲーム全体の雰囲気とキャラクターの動きが噛み合っていないので違和感がすごかった。またアクション自体もコンボが多数あったりサブの飛び道具があったりと色々あるが、結局序盤で覚える即死コンボ一つあれば大多数の敵を即死させられるのでほとんど意味がない。

他にも周回プレイを想定している割には収集要素が毎回全てリセットされたり、道が無駄に分岐してその分岐口が見にくかったり、コンボ技のつながり難さ*4と全体的に細かい部分で粗が目立つ。

ストーリーも爽快感やおもしろさもなく、プレイ中はだいたい常に全ての人から呪詛を吐かれるので辛い。 演出面もひどくいきなり場面転換したり、余韻もなく次の展開が急に始まったりと何が起こったのか一時的に混乱するほどお粗末。 一応エンディング分岐もあるがどれも淡白で正直周回する価値はない。

総じてビジュアルのみ追及してゲーム面の調整が上手くできてない微妙ゲーという感じ。

Curse of the Dead Gods

ローグライトダンジョン探索ゲーム。 システムは先達のゲームをかなり参考にしていてバランス含めて練られていることは感じる。 良いと思う要素は多数見受けれられるのだが、なぜか自分の琴線にはあまり触れなかった。そんなゲーム。

ゲーム発展途上国ⅡDX

ゲーム会社運営シミュレーション。現在カイロソフトで売られているゲーム発展国++のオリジナル的な作品。

全体的には会社経営シミュレーションそのものを楽しむというよりは、どんなゲームを作成してどのように売れるかを楽しむというフレーバー的な部分を楽しむ要素のほうが大きいゲーム。 適当に作ったゲームが思わぬ大ヒットを生んだり、力を入れて作成した大作が想定より売れなかったりファ〇通のレビューでぼろクソに叩かれたりするのが面白い。

ゲーム難易度としてはかなり優しめなので経営シミュレーションが苦手な自分のような人も楽しく遊べる。 その分ゲームとしての奥深さはあまりないが、なんちゃって経営ゲームがやりたいなら丁度よい良作。

Mad Games Tycoon 2

ゲーム発展途上国ⅡDXが楽しかったのでトライ。ゲーム発展途上国ⅡDXと同様のゲーム会社運営シミュレーション。

ゲーム発展途上国ⅡDXと違い会社の設備設計をしたり、自社でソフトの生産基盤をもち在庫管理をするところまでできたりする。ゲーム作成をするも技術研究を事前にしておく必要があったりなど、より経営シミュレーションの色が強くなったいている。当然難易度はゲーム発展途上国ⅡDXよりは複雑になり高めではある。

最初は少し苦戦したものの、ある程度すると安定状態になってしまい少し単調になってしまったので途中でリタイア。 シミュレーションゲームは経営の安定状態になってしまうと飽きが来やすい。

*1:ポイント&クリックというゲームジャンル自体に自分があまりゲーム性を感じないので仕方がないのだが

*2:相場という概念があり多少販売価格が変動するが大した差にならないので結局気にしない。

*3:このゲームの基本戦術がジャストガードを要求してくるので、キャラクターが見えにくいという一点だけでゲーム体験はかなり悪くなる

*4:独特の目押しを要求してくる。意図していたものかわからないが面白さに繋がってはいない